信用できる整形外科とは?

知識
  • 腰痛コルセットを手放せた日、ピラティスが変えた私の日常

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    私の腰痛との付き合いは、20代の後半、ぎっくり腰を経験したことから始まりました。それ以来、慢性的な腰の重さと、いつまたあの激痛が襲ってくるかもしれないという恐怖心から、外出時には、お守りのように腰痛コルセットが手放せなくなりました。整形外科では「腹筋と背筋を鍛えなさい」と言われ、ジムでトレーニングを試みましたが、やり方が悪いのか、かえって腰を痛めてしまう始末。もう一生、この腰痛と付き合っていくしかないのかと、半ば諦めかけていた時、友人の勧めで出会ったのが「マシンピラティス」でした。正直、最初は半信半疑でした。しかし、初めて受けたプライベートレッスンで、私は衝撃を受けました。インストラクターは、私の立ち姿や歩き方を見ただけで、「ひどい反り腰ですね。お腹の力が抜けて、腰だけで体を支えようとしていますよ」と、長年の痛みの原因を、いとも簡単に見抜いたのです。そして、リフォーマーというマシンに横になり、言われるがままに呼吸をし、ゆっくりと脚を動かす。ただそれだけなのに、お腹の奥深くの、これまで一度も意識したことのない筋肉が、プルプルと震えだすのを感じました。これが「インナーマッスル」なのだと、頭ではなく、体で理解した瞬間でした。週に一度のレッスンを続けるうちに、私の体は、少しずつ、しかし確実に変化していきました。まず、常に張り詰めていた腰の筋肉が、柔らかくほぐれていくのを感じました。そして、日常生活の中で、無意識に、お腹に軽く力を入れて、背筋をすっと伸ばして立つことができるようになってきたのです。3ヶ月が経つ頃、私は、あることに気づきました。あれほど毎日頼りにしていた腰痛コルセットを、ここ一週間、一度も着けていない、と。腰痛への恐怖心が、いつの間にか、自分の体への信頼感に変わっていました。ピラティスは、私の腰を治してくれただけではありません。自分の体と対話し、その声に耳を傾け、大切にするという、新しい生き方を教えてくれたのです。今では、コルセットの代わりに、ピラティスで鍛えた「天然のコルセット」が、私の日常を、力強く支えてくれています。